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工事ラッシュ 〜安積歴史博物館の現在の様子〜

 つい先日、令和6年となり大学入試共通テストを迎えたと思ったら、あっという間に2月になってしまいました。令和7年に開校する県立安積中学校(仮称)の校舎の基礎工事が前回の記事(1月18日)からも順調に進んでいることがわかりますね。高校では、今日と明日は「令和5年度安積高等学校SSH探究活動発表会・成果報告会」です。この活動の様子については、別にご報告することとします。

安積歴史博物館

 さて、中学校棟校舎建設工事場所に並び建つ安積高校の旧本館(現安積歴史博物館)では、平成23年の東日本大震災でも深刻な被害を受けて復旧したのですが、令和3年2月と令和4年3月に起きた地震でも大きな被害を受けてしまいました。文化庁からの指摘もあり、抜本的な耐震補強を行うため、現在、大掛かりな工事が始まっています。

工事のため柵で囲われ使用できない旧本館

 明治22年に建築された校舎は、これまでも博物館としてだけではなく、テレビや映画の撮影場所となったり、コンサートが開かれたりしており、また、生徒の普段の活動場所としても毎日活用されてきました。
 しかし、地震により多くの土壁にヒビが入り、天井からの落下物も多くあった状況でした。

壁の表面が剥がされたむき出しになった旧本館の玄関

 先述のSSH探究活動発表会・成果報告会で必要な備品を借用するため、工事のため立ち入り禁止であった博物館内に、特別に入ることを許可していただきました。工事用ヘルメットを被り、入館した廊下には、壁を剥離した時の土が大量に積まれていました。

壁の土が積まれた1階の廊下

 明治の建築は、剥がされた内側も美しいですね。

塗り壁と床板が剥がされた事務室 

 竣工予定は令和9年3月だそうです。この旧校舎に再び生徒たちの声が響きわたる日が、1日も早く来ることを願っています。その時には、中学生の声も混じっているはずですね。

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